JAID総会・学術大会のご案内

令和8年JAID総会・学術大会のご案内

JAID総会・学術大会2026


会長 岩城正明
JAID(Japanese Academy for International Dentistry)は、本年15周年を迎えることとなりました。設立以来、国際的視野に立った歯科医療の発展と、会員同士が学び合うための場づくりに力を注いでまいりました。この間、多くの先生方にご参加いただき、研鑽と交流が広がり、私たちの活動は確かな広がりと深まりを得ることができました。

大会長 伊神真次
歯科医療は今、大きな転換期を迎えています。デジタルテクノロジーの進化や治療概念の変化、国際的な知見の共有など、日々新しい潮流が生まれています。JAIDは、こうした変化に柔軟に対応しながら、次の時代を切り開くための学びとネットワークを提供する学術団体として、今後もさらなる発展を目指してまいります。
15周年の節目を迎えるにあたり、これまでご支援くださった皆様に深く感謝申し上げるとともに、本記念講演会が会員の皆様にとって新たな気づきと成長につながる機会となることを心より願っております。
会長 岩城正明
日時 JAID総会・学術大会 令和8年6月21日(日)9:00-17:00
懇親会 会場:Party Restaurant REGOLITH(レゴリス) 令和8年6月20日(土)19:00-21:00
場所 JRゲートタワー
愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4号(JR名古屋駅に直結)
参加費用
歯科医師
JAID会員及びJAID会員医院に勤務 ¥12,000
一般 ¥20,000
歯科技工士
JDHC会員及びJAID会員医院に勤務/ ¥5,000

歯科衛生士
JDHC会員及びJAID会員医院に勤務/ ¥5,000

演者

伊神 真次 先生
はないけ歯科理事長
多様な要望に対応する矯正歯科治療法について 治療方針の変更を余儀なく迫られた症例も含めて
昨今さまざまなアライナー矯正歯科治療が登場し、あたかもそれはどのような主訴の患者さんにも適応できる魔法のような矯正歯科治療という錯覚と疑義解釈を歯科医から矯正歯科治療を受診希望される患者さんまで感じているように思える。矯正歯科治療に30年近く携わってきたがアライナー矯正歯科治療は従来のワイヤー矯正歯科を否定するものではないが、患者の治療目的と設定した治療ゴールによって相互にコラボレートをすることでお互いの欠点を補い有効であると感じる。今回数ケースで相互にコラボレートし非常に有用な結果を得たので数症例ここに報告していきたい。
◆経歴
2004年
九州大学歯学部歯学科卒業(DDS取得)
2004年
ロマリンダ大学歯学部インプラント科
(インターン、レジデント)
2009年
森本歯科医院 勤務
2010年
ロマリンダ大学歯学部インプラント科 修士課程修了(MSD取得)
2015年
森本歯科 院長
2016年
九州大学大学院歯学府歯学専攻博士課程終了(PhD取得)
2023年
森本歯科 理事長
2026年
九州大学大学院歯学研究院口腔機能修復学講座クラウンブリッジ補綴学分野 臨床教授
ソケットプリザベーションから広がる骨造成戦略―複雑な骨欠損症例への対応とエビデンス―
ソケットプリザベーションは,抜歯窩の形態変化を抑制し,将来的な補綴・インプラント治療の予知性を高めるための基本的かつ重要な術式である。一方で,日常臨床では骨壁欠損,頬側骨の菲薄化や裂開,感染の既往を伴う症例など,単純な抜歯窩保存のみでは対応が難しい場面も少なくない。本講演では,書籍『ソケットプリザベーション』で示した基本概念と臨床手技を踏まえつつ,その適応をより複雑な骨欠損へどのように拡張できるかを考察する。さらに,文献的背景を整理し,エビデンスに基づく術式選択の考え方について述べる。ソケットプリザベーションを単なる保存処置としてではなく,将来の骨造成戦略につながる治療介入として再評価したい。
荒井昌海先生
エムズデンタルクリニック前理事長
生成AI並びに医療DXの活用と歯科治療の方向性
生成系AIの出現はAIの可能性を開示し、シンギュラリティ時代の到来を早めつつある。あらゆる業界でAIは活用され、ビッグデータから適切な回答を作成する時代が近づいている。
我々の歯科診療でもデジタル化は進んでおり、今後診断のための材料は、CTデータとIOS口腔内スキャンデータが基本になる。すでにあらゆる診断系のソフトウェアは、オンプレミスからSaas(サース)へと変更してきている。これからは診療においては、アナログに固執せずデジタルを活用し正しい使い方を学ぶことが本当に重要である。
また、今後の歯科医院では、「2040年ビジョン」に向けた、医療DXの方向性についてもしっかりと把握して設備投資を行っていく必要がある。その一例として、マイナポータルを筆頭としたPHR(Patient Health Record)の活用が示唆されているが、その患者データの保管はすべてクラウド上となる。そして、そのデータ保管の最終責任者である歯科医師は、最低限のネットセキュリティーやWi-Fiのリテラシーが無くてはならない。
診療のみならず、診療環境面でもデジタルの理解が必要になるために、今一度、歯科医師として必要なデジタルの情報について総ざらいしておきたい。
五十嵐 一 先生
京都市開業医 五十嵐歯科理事長
Sprint Rayを如何に日常臨床に利用するか
SprintRayをはじめとする3Dプリンターの登場により、治療計画は大きく進化しました。実物大の上下顎模型を制作しインプラントの方向・深さ・部位を正確に把握できるほか、歯周病による骨欠損も3Dプリンターで明確に示されます。CT画像では難しい骨の全体像を立体模型として視覚化でき、下歯槽神経も再現可能なため、手術中のリスクを事前把握できます。さらに、上顎臼歯部の解剖学的構造も瞬時に理解できるほどプリンターは進化。簡単なインプラント埋入から高度なザイゴマインプラントやプテリゴイドインプラントまで、複雑な治療への活用が進んでいます。本講演では3Dプリンターを用いた症例や患者説明の実際を詳しく解説します。
長尾 龍典先生
ながお歯科クリニック院長
Design Thinking in Digital Dentistry ― PRO2 vs MIDAS、設計思想という視点
機器は効率化のためにあるのではない。設計思想を変えるためにある。PRO2は「検証する機械」、MIDASは「完成させる機械」——この本質的差異を実症例で解剖する。補綴・矯正・インプラントを横断し、「どちらを選ぶか」ではなく「なぜそちらなのか」を問う。
答えはスペックではなく、あなたのクリニックの設計思想の中にある。